2017年11月28日火曜日

ミート率を上げるには


Question

ドライバーのミート率改善について質問です。
ドライバーの方向性はいいのですが、ミート率を計測すると、
平均1.37,良くても1.41くらいしか出ません。
コースに出ると3W、5Wのほうが飛ぶってことがしばしばです。


Answer

まず、言葉の意味を統一しましょう。
ミート率とはどれだけ芯に近く当たったかを言います。
フェイスの芯に当てる事で最大の飛距離を得る事ができますので
ミート率を上げる事は大変重要な事になるのです。

ウッドの方がミート率が良いというお話は良く聞きます。
原理的には長いほどミート率は悪くなりますので
当然の事だと思います。

では、なぜ長いほど当たらないのでしょうか?
それを良く考えてみてください。
それはブレです。

まずはシャフトのしなりで飛距離を出すという考えを捨てます。
これはブレの一つの原因ですので、できるだけ硬いシャフトやトルクの
低い物を使います。

また、体はグニャグニャですので、体のブレを出来る限り軽減させる事で
ミート率は上がります。
では、具体的にどうすると良いのでしょうか?


1 軸のブレをなくす

軸が背骨であろうと体の中心であろうと、とにかくスイング中はブレないように
基礎練習として、鏡を見ながら手は両肩に当てたままボディーターンです。
第七頚椎が出来る限り動かないフォームを目指します。

次にその軸がブレないように右膝を固定します。
テイクバックでスエーしないようにするためです。
起き上がり、浮き上がり、伸び上がり、立ち上がりをなくし
上下左右前後のブレを出来る限り軽減します。


2 テイクバックの軌道を安定させる

初動は出来るだけゆっくりと肩だけ回し、1のポジションからは
体全体を回転させながら腕を上昇させます。

左肩で飛球線上後方に押し切ることで、ヘッドが上がっていきます。
違う筋肉を使って持ち上げようとするとトップで起き上がったり
手やヘッドの軌道がズレてトップの位置が安定しません。

毎回同じ軌道でテイクバックする事でミート率が上がります。


3 緩みをなくす

そのほかの部位の緩みをなくし、必要最低限の力でクラブを動かします。
ガチガチになっていたり、また逆に緩々過ぎていてもブレが生じます。
適度な握力、適度に両脇を締める、適度に腰を止めるなどの
ブレをなくして行く事が大切です。


4 ダウンスイングの軌道

全く同じトップの位置にクラブが上がったとしても、ダウンスイングで
どの角度で下ろして来るか、あるいはシャフトをどう下ろして来るかで
ヘッドの軌道が変わります。

トップでは左の肩をマックスに下げ、インパクトで肩ラインがスクエアになると
かなり縦が強くなる分、平行落としの度合いを上げてレイトヒティング度を
上げる事ができます。
この縦と横のバランス、タイミングはかなりの練習が必要です。


5 セットアップを慎重に

アドレスの前傾角度、アームシャフト角、スパインシャフト角、アライメント
エイミング、球との距離、トップの深さ、スタンス幅、などのセットアップを
正確に行わないと芯を外します。
毎回慎重に臍当て測定をして正確な形でスイングする事は必須です。


6 フォーム

アドレスの形、トップの形、インパクトの形によって芯を外す事があります。
とくにトップの形は重要で、手の位置とヘッドの位置、そして肩の入り具合など
毎回同じ形にして切り返す事が大切です。


これらのポイントは定着が基本です。
全ては毎回同じ事が出来るかどうかの再現性ですので
正しい動きを間違いなく定着させることで
ミート率を上げる事が可能となります。




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