2017年12月23日土曜日
思い切り振ってはダメですか?
Question
打ちっぱなしなどで練習をしていると
7~80球目ぐらいからアイアンはうまく当たらなくなり、
ドライバーだと引っ掛けてこすったような当たりが左に飛ぶようになります。
それに体から腕、手が打つときに離れていってしまっているようにも感じます。
思いっきりドライバーなどを振っているのが悪いのでしょうか?
また、球数を打つにつれグリップがめちゃくちゃフックグリップになります
(右手のヒラが見えるほど)何が原因なのでしょうか?
Answer
思い切りドライバーを振っておられるのですか?
それは根本的に問題がありますね。
ゴルフは8割の力で振れと言われています。
では、なぜそう言われるのでしょうか。
アイアンなどは思い切り振っているとバラツキが大きくなります。
たとえばPWで打っていると、芯を外せば90Y、しかし真芯に当たって
目いっぱい振ると150Y飛んだりします。
これではゴルフにはなりません。
方向が真っ直ぐだったとしても、縦距離でグリーンを外します。
アイアンは飛距離ではなく、安定した距離と方向です。
それにはまずミート率を上げることが重要で、飛距離は少なくても
正確性と安定性が最重要となるのです。
したがって10割で振っていると、その誤差が大きい事や
持久力や故障にも影響するために、プロは満振りはしません。
8割の力と10割の力ではリスクは数倍の差があります。
ゴルフではこの2割の違いで雲泥の差ができるのです。
力の入れ具合は10割で振っていると疲れた時に落ちます。
8割なら安定した力で振れます。
また、力いっぱいは誤差が生じてズレたりブレたりします。
体は鉄ではないので、その分だけ歪が出るのです。
まして、ゴルフはあまり真剣になると怪我をします。
マックスで振っているとすぐに故障して打てなくなります。
思い切り振るとタイミングが合わなくなり、エネルギーのタメが少なく
瞬発力が出難くなることもあります。
恐らく原因は満振りではないでしょうか?
途中で疲れて来て、やっている積もりができていない
あるいはズレだしているのにわかっていないなども考えられます。
あるいは、80球くらいだとちょうど体が柔らかくなった頃ですので
準備運動が不十分だった場合も同じような事が起きます。
体がほぐされている時と柔らかい時とは軌道が変わります。
練習を始める前にはしっかりと体をほぐしておく必要があるのです。
どんどんグリップがフックになるのは、自分でそうしているのであって
原因を追究するまでもなく、自分で治すべき問題です。
満振りをされているのですから、恐らくプッシュやスライスが出るので
グリップで治そうとしているのでしょう。
これはグリップで治すのではなく、タイミングを合わせる練習が必要で
8割の力で振った時のタイミングを記憶させて、崩さないことです。
もちろん8割で振ったから100%完璧に打てる分けではありませんが
芯を外しにくい速度や動き、力加減はやはり8割というのがゴルフです。
思い切り振るスイングは再現性を欠き、いつまでも安定しない
初心者、中級者の領域から抜け出せないゴルフとなってしまいます。
しっかりと体の使い方を覚え、全身の筋肉を使って軽く振ることで
一段上のゴルフをしていただきたいと思います。
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