2017年12月7日木曜日

腰をレベルに回すとは?


Question

ある有名なプロゴルファーがスウィングについての説明で、
腰をレベルに回すと語っていたのですが、意味がわかりません!!

腰をレベルに回すとはどういうことなのか、
わかりやすく説明していただけないでしょうか?

宜しくお願い致します。


Answer

腰をレベルに回すとは腰が上下しながら回らないように
水平に回せという意味だと思います。

これはリバースピボットと言って、テイクバックで左に体重が乗り
逆にダウンスイングでは右に体重が乗るとうい、逆の体勢になるのを
防ぐために、あるいはスエーを防ぐために良く言われる指導です。

ところが、最近はインパクトでの左側の吊り上げや蹴り上げによって
これとは違う体勢なのですが、腰が上下する選手が増えています。

これをレベルに回せと指導するコーチもおりますが、上下運動は
パワーは出ても軸のブレに繋がる動きですので
これを使うか止めるかは個人の価値観しだいとなります。

脚と腰の関係は車のエンジンのシリンダーとシャフトと同じです。
シリンダーは爆発によって上下運動するのですが、それをシャフトが
回転運動に変換するという関係です。

ゴルフの場合には脚の上下運動を腰によって回転運動
に変換する動きになるのですが、これに腰が上下運動をすると
それだけ効率が悪くなるという論理と、上下運動によって
ブランコ漕ぎの効果や吊り上げ効果があってパワーを出すという
両方の意見があり、どちらを選択するかは自由です。

腰の上下運動はブレのように見える事があり、他でパワーを出せば良い
という場合にはレベルに腰を回せば良い事ですし、左脚で蹴って
ブランコ効果でさらに飛距離を出そうと考える場合には構わない事です。

ただ、この動作は腰の逆回転時に左脚で蹴る場合があり
捻転戻しの強い力が出ますので、通常はこの両方のパワーになります。
そのパワーに体が耐えられるのは20代までで、それ以降は右脚の蹴りすら
控えめにして、怪我の予防に多くの選手達が努めています。


アマチュアの場合、腰の逆回転による捻転戻しの際の左脚の蹴りは
世界最先端のパワーゴルフの飛ばしの技ですので、プロを目指すジュニア
でしたら良いのですが、それ以外の方達にはお薦めできません。

いずれにせよ、腰を水平に回すようにすることで、軸のブレを軽減できますので
色違いのベルトをして撮影すると動きが良く分かると思います。
よりブレの少ない動きにする事をお薦めします。




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