2018年4月12日木曜日

アイアンは力まずに打つもの?


Question

ゴルフのドライバーは力んでフルパワーで振りますが、
アイアンの場合は力を込めて打つのでしょうか?

アイアンで飛距離が欲しいなら番手を変えれば良いだけなので
アイアンはドライバーと違って力まずに打つものなのでしょうか?


Answer

DRがフルパワーとは初めて聞きました。
誰がそんな指導をしているのでしょうか?

スイングは全力で振るとミスが増えてスコアはボロボロになります。
したがって、プロは8割の力で振っています。

アイアンは飛距離を出すクラブではありません。
正確に思った距離で止めるクラブです。

放物線を描いて飛んで来た球がグリーン上で止まるには
まずグリーンが柔らかい事が条件ですが、競技では硬くするために
バックスピンを掛けて止めます。

したがって、ある程度はパワーで球をつぶしてスピンを掛ける事になり
女子などは非力でプロでもなかなか止めるのは難しいと言われています。

さて、DRとアイアンを分けて考えるのはあまり好ましくありません。
アイアンはまず力が入らないようにスタンス幅を狭くしたり、前傾角度を
寝かせて体があまり動かないように制御して打ちますので
自然にしていても飛ばないのです。

PWなのにスタンス幅をDRと同じにしたり、トップで水平にまで深く
上げる人がいますが、これでは気持ちよく振ってナイスショットが連発
するかも知れませんが、ゴルフにはなっていません。

これはゴルフ I Q で、その先を知らない人がやる事です。
PWで水平まで上げればそれは飛びます。
150Yとか飛んでしまうのですが、その打ち方でDRを打つと
それ以上トップを深くしない限りスライスになってスコアにはなりません。

それが分からずに散々勝手に振って悪い癖をつけるので
教科書通りに最初から正しい打ち方をしなければなりません。

アマチュアは、特に日本人は前傾を立てて打っている人が多く、
その原因は身長に対してクラブが長い事が一つあります。
また、前傾はきついので楽して打とうとする傾向もその原因です。

しかし、トップの深さはそのきつさで自然に調整されるので、一本ずつ
その深さを覚えるのではなく、自然に上げてその番手の適正な位置で
切り返すというスイングができるのがこの前傾という姿勢です。

短い番手はそれだけ前傾が寝ているために体が回らずにトップは浅くなり
長いほど楽なので深くまで上げられるという原理です。

また、スタンス幅が少なければ不安定でさほど力が入りません。
自分では同じように振っていても、スタンス幅が少ないと
安定感がないので自然に力が入らなくなるのです。

13本の違った打ち方を定着させるのではなく、ワンスイングで
全ての番手がカバーできるような打ち方をする事で
遠回りせずに早く習得し、早く定着し、よりミスが少なくなるのです。




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