フックグリップでスイングしたい

Question

私はスケアグリップで握っています。
フックグリップを試してみたのですがうまく構えられません。
私の場合、左手の甲とクラブフェイスを目標方向に向け、
それで方向を決めています。

もちろんスタンスも決めますが、でも私がフックまたは
ストロンググリップを試すと、クラブフェイスはかぶってしまい、
フェイスはスケアになりません。
フックグリップでスイングするにはどのようにすればよいのでしょうか？


Answer

Square grip という事だと思うのですが、これはスクエアと読みます。
正方形、直角、解決、イーブンなどの意味があり、ゴルフでは
真っ直ぐとか直角などの角度の意味で使われます。

要するに左手の甲が目標を向いていたり、親指がグリップの
真上にあって、フェイスが目標を向いているのがスクエアです。

質問者さんは教科書通りの事をされているのですが、なぜ
ストロングにしたいのでしょうか？

ゴルフクライブはヘッドの片側にシャフトが付いており、振ると
自然にフェイスが返るようにできています。

この自然の力を利用するのが効率の良さです。
無理に返したり、返さずに打つとそれだけ余計な力や動きが入り
効率が下がります。

スクエアで握っていて球が右に出るのでストロングを試されて
いるのでしょうか？
単純に、右に出るのはインアウト軌道や最頂点の手前で打っても
同じように右に出ますので、フェイスの向きだけではないのです。
真っ直ぐに出るのでしたらグリップを変える必要はありません。

これはヘッドの軌道によってフェイスの返り方が違います。
遠回りしていると返らずに振り遅れとなってスライスになりますので
スクエアグリップで真っ直ぐに打てるのでしたら、それはヘッドの動きが
効率良い軌道なのかと思われます。

これをあえてストロングにするとフックになるのは当然の事です。
スライスを修正するためにストロングにされる方が多いのですが、
それは応急処置に過ぎず、ヘッドの動きが悪いのを治す事が
本来の治し方です。

その昔、レッスン番組でアマチュアゴルファーのレッスンをしていた
某有名なシニア選手が、この対処療法でその場でマジックのように
スライスを治すという内容を毎週のようにやっていました。

これを見て、あぁ、この先生は凄い！と思ってレッスンを取りに来る
人が殺到したのですが、このような応急処置はラウンド中に分けが
判らずに急に当たらなくなった時など、その場しのぎの対処法で
実は動作や軌道がズレているのを治さなければならないのです。

このようにズレた動きや軌道は修正をする必要があるのですが
違う場所で帳尻を合わせて対処していると、どんどんフォームが変わり
最後にはオヤジスイングになって行くのです。

当たらない原因を特定し、そこを修正する事が正しい修正法なのですが
ただ偶然に当たるのを待っている練習をしている方々は、この
応急処置で治ると飛びあがって喜びます。

対処療法や応急処置は、その場限りの安全策ですので、そのような場合は
ラウンドが終わってから本来の原因を修正して、もとのフォームに
戻す作業が必要です。

まして、質問者さんのように基礎通りに行っていて当たらないとしたら
グリップを変えるのではなく、原因を取り除く事です。
変えなくて良いところを変えるほど無駄な遠回りはありません。
基本をしっかりと勉強し、理論も同時に習得してください。