2018年8月14日火曜日

アイアンとDRが同時に当たらない


Question

いままでドライバーとアイアンのスイングは同じという意識を持っていたのですが、
どうもそれは間違いではないかという結論に最近至りました。

というのも、アイアンの調子がいい時は上から打ち込むためドライバーは球が
捕まらず天ぷらさえ出てしまいます。
逆にドライバーで捕まる球を打つよう振ると、今度はアイアンが下から入ってしまい
ダブってしまうことが非常に多くなってしまいます。

アドレスや何か意識1つでどちらも安定させるようなことは可能でしょうか?
なんでもいいのでアドバイスお願い致します。
ちなみに20代、アベレージはハーフ41です。


Answer

ゴルフは意識だけで体が動くものではありません。
空手や剣道をするのに、人の動きを見て真似てできずに
どんな意識でやると同じようにできるのか、と言っているのと
同じです。

色々な技術を身に着け、色々な動作が出来て定着した人なら
イメージを浮かべただけでその動きが出来るのですが、
まだ、基本動作や基礎もない人がただ意識だけで振り回しても
上手く行くはずがないのです。

まずは基礎としてのグリップや姿勢、そしてアイアンとDRが
同じように打てるようなセットアップから習得し、PWとDRの
持ち替えをして一球ずつ打ってもしっかりと芯を捉える事が
できるようなスイングを習得しなければなりません。

アイアンが当たっている時にはDRが当たらず、DRが当たって
いる時にはアイアンが当たらないという症状は、まさにこの
セットアップがワンスイングになっていない証拠です。

クラブは番手によって前傾角度が違いますが、背骨に対しては
全ておなじ角度で振って当たるように設計されています。

ところが、例えば全ての番手で全く同じ前傾角度で打つとすると
PW~DRまで13種類の違った手のダウンスイング軌道を
覚えなければなりません。
これは普通に基礎通りに練習した人の13倍遠回りするのです。

また、球との距離は各番手によって違います。
目分量で勝ってに立って、大体このくらいの距離で打てば当たる
という見当をつけて適当に立っていますが、同じ番手でも
打つ度に微妙に違うところに置いて打っています。

最終的にはmm単位で精度を上げなければスコアメイクができない
にも関わらず、その日の体調やスタンス幅によって球との距離など
はいくらでも狂ってしまいます。

これだけでも数倍から数十倍の違うダウンスイングの角度を覚え
目から入る情報によって違う角度で打とうとしてミスがなくならない
と言うゴルフになってしまうのです。

これはアームシャフト角も同じです。
ハンドアップに構えてみたり、ハンドダウンにすると言う事は
この腕とシャフトの角度が違うのですから、余計な練習をして
遠回りしていると言う事です。

また、スパインシャフト角、アームスパイン角なども一定にし
各番手も統一しなければなりません。
これらを掛け合わせると、数百倍も遠回りする事になります。

これらのセットアップには規則があります。
グリップもスタンス幅も、トップの深さもアライメントも全てが
正しいポジションになって初めてワンスイングができるのです。

ゴルフはmm単位に正確に動き、正確にそして毎回同じに
振らなければ思った所に球は飛びません。
しかし、あまりにもアバウトでいい加減な打ち方を皆さん
されているために、伸び悩んだり後退したり、アップダウンが
激しかったり滑落して這い上がれなくなったりするのです。

基礎を習得し、基本動作を定着させ、それから飛ばしの技を
組み込んで一つ一つ固めて行かなければなりません。
何一つ規則正しい事をせずに適当に立って、適当に打っていて
イメージや意識だけで上手く打てるはずがないのです。

もっと真剣に取り組んで、無駄な遠回りや空回りをなくし
クラブの特性や運動力学的にしっかりとしたフォームのメカニズム
を頭で理解して体で再現すると言う、当たり前の事をしましょう。

「行き詰ったら基本に戻れ」です。

基礎ができていないから壁が来るのです。
悩んでいる暇があったら基礎をしっかりと身に付けましょう。





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