2018年9月29日土曜日

インパクトの瞬間に手首の外転?


Question

モダンゴルフで、ボールにミートする瞬間に手首の外転は始まる
と書かれてたのですが、これをするとどの様な効果が生まれますか?

手首の外転を意識しなくても、真っ直ぐ飛ぶときは飛ぶような気がしたのですが。
ご教示宜しくお願いします。


Answer

モダンゴルフとはベンホーガンが書き残した教本です。
その時代まではまだクラシック打法すら確立されていない時代でした。

木のシャフトで羽の球などが主流だった古い時代から、近代ゴルフ
の夜明けとしてモダンゴルフと言う名が付けられたのです。

さて、ミートする瞬間に初めて左手首の外転が始まる、と表現したのは
レイトヒティングの事を意味しており、リリースのローテーションの時期を
教えようとしていたのだと思います。

手首の外転とはリストターン、フェイスターン、左腕のローテーションなどの
動きの事です。

実際にはインパクトの瞬間にリリースが開始したのでは間に合いません。
しかし、感覚的にはそのくらい遅くリリースを始める事で、レイトヒティング
が成立すると言う事です。

物理的な動作と感覚的な動作には大きな違いがあります。
また、感覚的な動作とは個人によって差があり、またズレや積りスイング
といった誤差が慣れによって分からない事が多々あります。

このように物理的ではなく感覚的に動きを伝えようとした指導の場合には
上手く行く人とそうでない人が出てきます。

意識するかしないかという、またまた曖昧な感覚で伝える方法には、自然
だとか気持ち良くなどの自分にしか分からない表現で物理的な動きを解説
しようとしているものが多くあります。
ただ、今回のこのご質問はさらなる誤差があります。

意識しなくても飛ぶ事は当然あります。
クラブはローテーションしやすいように設計してあります。
シャフトはヘッドの片側に装着しているのがそれです。
スイングすればフェイスターンしようとするのです。

ダウスイングの方法で自然にフェイスターンする事もあり、また引き寄せ
などによってヘッドが走るなどの自然に動くような事もあるのですが、
それはそれなりの動作を組み込まないとできません。
また、自然にフェイスターンしても正確ではなく、それを補助するのが
フォームで、両手でフェイスをスクエアにするという動作が必要です。

したがって偶然にまた自然に動くのを待って練習するのか、その動きを入れて
自然に動くようにするのかの違いがあり、効率の良い練習法としては
その動きを組み込んで自然にフェイスターンする、あるいはレイトヒティング
ができるようにする事が大切です。


レイトヒティングはその当時も今も変わっていません。
力んで振り遅れがある打ち方は効率が悪い動き方をしていると言う事で
改善する必要があります。

リリース開始をできるだけ遅くして、リリース(ローテーションやアンコック)
自体の速度を上げる事でヘッドが走ってHSが上がります。
無理やりに力でHSを上げるのではなく、インパクトまでの体の使い方や
ヘッドの軌道などによってHSを上げるフォームを習得しましょう。




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