2020年4月11日土曜日

インパクト時の手の平の向き


Question

インパクトの瞬間
左の掌はどこを向いていますか?
右の掌はどこを向いていますか?


Answer

手の平の向きはグリップによって変わります。
重要なのはインパクトの瞬間に力が入りやすく、体重を乗せて球を
潰す事ができるかどうかや真っ直ぐ打てるかどうかです。

向きはリリースの度合いやタイミングで決まるのですが、どの番手
も全てインパクトでは同じ向き、同じ形で打つ事ができる事です。

同じ向きや形にするには、それなりのトップの深さをそれぞれの番
手に合った深さにする事が条件ですが、その深さも力加減やインパ
クトの形によって人それぞれ微妙に違います。

基本はまず前傾して両腕をダラ~んとぶら下げます。
そしてそのまま両手を合わせます。
その時の掌の向きでグリップする事です。

そして左の親指は自分から見て真上、左手のくるぶしが2つ見える
程度に内側にずらし、親指と人差し指でできるVの字の先端が右の
耳を向く事、そして右の手も同じようにV字が右の耳を向くように
握るのがスクエアグリップです。

これが右の肩を向くとストロング、アゴを向くとウイークとなり、
それ以外は許容範囲外となります。

良く、スライスを修正するのに親指を極端に右にずらして修正する
事を奨励している人がいますが、それはとんでもなく柔らかいシャ
フトでトルクが高く捻じれ過ぎるような場合にはフェイスが開く分
だけ親指で調整する事があり、また一時的な応急処置としては有効
ですが、基本は硬いシャフトでスクエアに握る事です。

プロでもストロングに握っている人がいますが、その分フックが出
ないようにローテーションを少なくしたり、インパクトで体の弓を
少なくしたり他の部位でその分調整を行っています。

このようにグリップが許容範囲内でない場合にはフォーム自体を変
えて調整しなければならず、帳尻合わせの打ち方をしているとズレ
た場合にどこを修正して良いのかをその都度探し、その手間や時間
分だけ遠回りします。

また、これができるている間は良いのですが、できなくなるとフォ
ームが崩れて修正できなくなり、世界のトップまで行ったプロ選手
でもゴルフ自体を辞めてしまっているのです。

スイングは常にメカニズムを良く把握して自分でズレを修正できる
ようにする事が重要で、10年しても 20年しても突然忘れたりブレ
やズレが起きますので、今日ナイスショットが出ていても明日は出
るかどうかの保障が一切ありません。

特にグリップと言う基本を勝手に自分で変えると、全てを基本から
ズレさせて帳尻を合わせて固める事になりますので、効率を落とし、
再現性を落とし、癌となる悪い癖を作ってしまうのです。

基礎をしっかりと熟知し、基礎練習や基本動作を怠らない事が大切
です。



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