2021年1月28日木曜日

毎日練習場に行けばうまくなりますか?

 

Question


ゴルフ半年の初心者です。

ゴルフの魅力にはまりました。

毎日練習場に行けば、うまくなりますか?


Answer


ゴルフは山登りと同じです。

まず、どの高さの山を選ぶかです。


お遊びゴルファーは500m級の山登りで一生掛かっても頂上に

登れない人がほとんどです。


競技ゴルファーは2000m級の山を目指すのですが、3年ほど

で中腹まで行ける人と、10年掛ってやっとと言う人がいます。


これがまずゴルフの奥が深いと言われる由縁で、目指す山とどの

ルートを登れば一番早いかと言うノウハウがあるかないかによっ

てその期間が決まります。


質問者さんはどのくらいの山を目指しているのかまだ分からない

時期だと思いますので、お遊びで良いのかスポーツとしてのゴル

フをされたいのかでまず大きな分かれ道に直面しています。


スポーツとして競技を目指すのでしたら、500m以上の登山が

できるだけの技術やノウハウを習得する必要があります。


我流や独学で登れるのは雲の掛った時に見える範囲の山で、雲の

上に行くにはそれなりの特別な方法があるのです。

これはサイトや教本にはほとんど載っていません。


1000m級の山で雲の上に出た時に回りを見回してみるともっ

と高い山がある事に気付きます。

そして、今自分が上っている山の頂上が見えるのですが、そこが

あまりにも低く満足できない事を知ると、そのまま登山を続ける

か一度降りてもっと高い山に乗り換えるかの選択に迫られます。


それが早い段階ですとすぐに下山しても惜しくはないのですが、

10年も経ってから気が付いた人はもう引き返せなくなります。


そして、同じ山でも裾野をグルグルと回るだけのルートがあった

り、とんでもない遠回りをするルートや、一度五合目まで行って

から2合目まで降りてからまた上がるようなルートなど、無限大

のルートがゴルフにはあるのです。


そこで道を間違えたり、迷ったり、天候が悪化して待機したり、

また、せっかく頂上違くまで行ってから2000mも滑落する事

があるのがゴルフです。


目指す山なのかどうか、そしてその山での最短のルートなのかど

うか、それからその道を踏み外さないガイドがいるかどうかの3

つの条件が揃って初めて高い山に登れるのだと言う事を認識する

必要があります。


この条件が満たされた上で毎日練習をするかどうかが初めて問わ

れる事なのですが、偶然誰にも習わずに独学でプロになったと言

う人が10万人に一人いると、すぐに自分もできると思い込む風

潮が未だに残っているのが日本です。


ゴルフは全英オープンに優勝しても、世界ランキング一位になっ

ても転落してゴルフ自体を辞めてしまった人がいるくらい、一歩

道を踏み外すと地獄を見るスポーツなのです。

私は8000m滑落した選手を何人も見て来ています。


また、その事すら気が付かずに生涯を終える人がほとんどですの

で、この奥の深さを頭に入れて真剣に、かつ慎重に姿勢を正して

取り組む事をお薦めします。




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