2015年3月4日水曜日

すくい打ちの修正で悪化!


Question

すくい打ちが直らず、先日会社の先輩に指導して戴きました。
アイアンは弱く高い球がでて、ドライバーは撓りを感じられませんでしたが、
ヘッドを球に最短距離でぶつけろ!と、いわれてから
アイアン、ドライバーにとも飛距離も伸び、強い球に変わり、
ドライバーも撓りを感じました。

面白いぐらいにスイートスポットに当たり、疲れもなく300は打ちました。
しかし、上手く打てたのはその日だけで、
次の日打つとシャンク、トップ、プッシュと出まくりました。

前日と構え、グリップは変わってません。
ただヘッドが最短距離を行ってない感じがしました。
考えられる原因は何でしょうか…
アイアンはタイトリストAP2 714 モーダスです。
ヘッドスピードは45~46です。ベストは102で始めて1年です。


Answer

「ヘッドを最短距離でぶつけろ!」というのはとても良い表現だと思います。
実は、ヘッドは体のすぐ近くを通すと速く降りてきます。
慣性モーメントの原理で、軸の周りを回る物体は
軸に近いほど力が少なくて速く回るからです。

これはレイトヒティングというリリースを遅らせて一気に打つ方法のひとつで、
HSを上げるテクニックの簡単な言い方だと思います。

詳しく言うと、トップからグリップエンドを球に向けて刺すように縦に下ろし
ヘッドをできるだけ体から離さずに、一番近いところを通して降ろし、
腰の位置で一気にリリースするという動作になります。

さて、ゴルフはこのような技やチェックポイントが多々あり、
初心者は100近くの課題があります。
このレイトヒティングができても、残りができていないと
軌道を外したり、癖球が出たり、飛距離がでなかったりで
上手く打てないのがゴルフなのです。
これが今回の状況だと思います。


この段階ではHSがいくらあっても、どんなに良いクラブを使っても
全く関係のない段階で、まずは基礎としてのフォーム作りを手がけ
課題を一つ一つクリアしていくしか上達の道はありません。

特効薬もなければ、近道もありません。
ただ、遠回りはいくらでもあります。
その日はたまたま偶然当たったというだけで
ゴルフは毎回その当たりにならないと上手くはなりません。

基本を避け、基礎練習をせずに遊び半分で自己流で練習していると
一生という時間を遠回りに費やしてしまうことになるでしょう。

遊びゴルフでしたら毎週プレーしていれば
色々な楽しみ方がありますので、それはそれで良いと思います。
でも、スポーツとして真剣に上達したいと思われるのでしたら
フォームを習得し、それを3年掛けて修正しながら定着させ
毎回同じことが自然にできるようになるまで練習をすることです。

フォームは必ず忘れたり崩れたりします。
毎日でも崩れます。
最初の1年はとくにいつ崩れてもおかしくありません。

くずれたまま練習をしているとそれが癖になって
生涯抜けなくなります。
勝手な診断と対処法でスイングを崩し、悪化させて
試行錯誤しているうちに下手を固めてしまうのです。

ゴルフはいくらでも遠回りしますので
3年で全ての基本動作を身に付け、10年掛けて完成させ
60台がコンスタントに出るゴルファーを目標にしたいものです。


ちなみにすくい打ちはフォローの4時半の形をキメることです。
リリースの占めとして、右手の被せ抑え付けによって
球を上から潰すようにしっかりとグリップをマックスにします。

この形を決めてから前傾を起こし、顔を上げてフィニッシュの形を作ります。
それまでは決してヘッドアップしたり、起き上がらないように
むしろ頭を逆に下に下げるくらいの力で浮かないようにすると
すくい打ちの動作を修正することができると思います。












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