2015年9月11日金曜日
インテンショナル・スライスが引っ掛けになる
Question
インテンショナルスライスを打ちたいのですが左に打ち出るのですが
そこからスライスせず真っ直ぐ行ってしまいます。何故でしようか?
また安定してスライスさせるにはどうすればよいでしょうか?
Answer
まず、打ち出しが左ということはヘッドの軌道が
アウトインになっており、そのままストレート球ということは
フェイスの向きがそのヘッドの軌道と同じだということです。
もともとアウトインで振っているゴルファーでしたら
よく起こることなのですが、原因のひとつには
体重移動ができずに体が止まっている場合です。
ヘッドが手よりも先に行ってフェイスが左を向く場合です。
これはいわゆる引っ掛け状態のことです。
体の回転が止まったり、体重が十分に移動せずに
右に傾いたまま打ってしまうときに良く起こります。
これを捉まりが良過ぎるなどと正当化する人が多いのですが
これは実はフォームの乱れによる大きなミスということです。
この位置関係は体重移動だけではなく、ハンドファースト度にもよります。
いわゆる、振り遅れの反対でハンドレイト状態になることです。
スライスを打つにはヘッドの軌道がスクエアで
フェイスだけ右を向いていれば良い分けです。
打ち出しはスタンスに対して真っ直ぐで、途中からスライスしていきます。
したがって、目標よりも右に落ちるために右を向いてスタンスするのです。
ここで大きな問題があります。
一つはフォームが固まっていない人です。
向きが目標方向ではないこと、そしてフェイスを開いていることで
普段とは違う風景が目に入ってきます。
オープンスタンスにすることでアライメントがくるって
ヒールトップやテンプラなどの芯を捉えることができなくなる状況で
それを修正しようと他の部分を変えてしまってスイングが崩れることです。
また、ご質問のように芯は捉えていてもスライス回転が掛からない場合は
体が勝手に調整していることがあります。
これも視覚情報です。
目に入って来る情景はフェイスが右を向いています。
これを腕のローテーションによって、体が勝手に反応して
余計に被せてしまうこともあるのです。
フォームを意識せずに、球数の体験でスイングを模索していると
この体が勝手に調整するという、良くいえば器用な打ち方に
なってしまうことがあるのです。
確かに器用で球慣れして上手になってスコアも良くはなるのですが
球打ち経験が長く、無意識で打てるようになると、その
無意識のまま体が勝手に調整をすることもあるのです。
フォームが定着していないゴルファーは
ボディーターンが安定し、ハンドファースト度も安定し
ストレート球が安定して崩れなくなったら、それからインテンショナルの
練習を開始することが大切です。
また、視覚情報だけで器用に打てるようになったゴルファーは
意識してフェイスを返さずに、できるだけ被せないフォローで打つと
スライスが掛かるかと思います。
(ピッチショットのようにフェイスを目標に向けたまま、フォローで
極端にインサイドに引くような動き)
変化球を打つにはスイングはストレート球を打つ時と全く同じが原則です。
そして、スタンスを打ち出し方向、フェイスを落下地点にするだけの
本来はセットアップだけで打ち分けることが原則です。
ただ、もうその癖が治らない人はこのような対処両方で対応します。
素振りはとても良いのですが、球を目にすると
全く違う動きをする人がいますが、これも対処療法で治ります。
視覚情報によって神経が球に集中し、当たりや球の行く先など
球ばかりを意識して、全く違うフォルダーが開いてしまう場合です。
このような時は目をつぶって打つとほとんどのゴルファーは治ります。
また、薄めにするとか、目は普通に開けていても
意識はフォームに向けて、素振り通りの良い画像を浮かべながら
スイングすると同じフォルダーを開けることができます。
出球方向はスタンスで決めます。
コースが途中で右にドッグレッグしている場合などは
そのまま真っ直ぐに打ち出して、途中から右に曲がれば良いので
スタンスはFW方向にスクエアで、スイング軌道もスクエア、そして
フェイスだけ右を向いて普通に打ちます。
また、ウッドなどで飛距離を抑えたい場合などは
オープンスタンスにしてスタンス通りの左に打ち出し
戻って来て目標地点に落下するというセットアップをします。
いずれにせよ、ストレート球が安定し、いくら打ってもミスがなく
練習がつまらなくなるような状態になってから変化球の練習をすることが大切です。
そして、自分の視覚情報による勝手な体の行動を
意識や工夫によってコントロールする方法も試してみてください。
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