2015年9月24日木曜日

レッスンでフィニッシュを教える理由


Question

レッスンでフィニッシュを教える理由や是非がありました。
胸が正面を向いて・・
的な 決まった形にフィニッシュを決める指導です。

パターからドライバーまでフィニッシュが存在するのはわかりますし
その通りだと思いますが
フィニッシュの位置を固定して教える意味はないと思うのですが。

インパクトが理解できていない初心者やアベレージの方に
無理やりフィニッシュの形に持っていこうとすると身体はどん開き
左肩は下がるで何もいいことはないと思うのですが・・・

どうでしょ?


Answer

ロジカルに考えてみてください。

たとえば同じ時間に30cm移動するのと、20cm移動した場合
真ん中は15cmと10cmになります。

この真ん中で5cmの誤差が出るのを防ぐのがフィニッシュです。
真ん中、すなわちインパクトです。
初心者は特にダフりますが、これは一定の距離を体が移動しない
場合がひとつの原因なのです。

30cmの真ん中がインパクトだとすると、20cmしか移動しないと
5cm手前をたたくことになりますので、しっかりと30cm移動することを教えるのは
これは私は当然の指導だと思います。

ただ、ダフるのはそれだけが原因ではありませんので
ハンドファーストにするドリルやリリースを遅くするドリルなどで
とにかくダフらないようして、ジャストミートさせることが大切かと思います。

フィニッシュで大切なのは、最後で左足一本で立つことです。
これで完全に体重が移動し、体勢も移動したことで完了します。
しかし、形はいろいろとあります。

短い番手はふり幅が少ないのでフィニッシュも小さく
長い番手ほど大きなフィニッシュになり、個人差も形もそれぞれです。
特に加齢とともに体が硬くなり、腰を痛めるために
大きなフィニッシュは難しく、中高年のほとんどの方が形は捨てています。

無理してマキロイやタイガーウッズのようなフィニッシュをすると
腰を痛めて大変なことになりますので
年配の方にはこのような形を要求はしません。

しかし、どの番手でも、ハーフショットでも、また高齢の方でも
左に体重が移動していないとミート率が悪くなりますので
最初からフィニッシュで一本足になるように練習することは大切で
これを怠ると、移動しないまま打つことが癖になって
ダフりや祓い打ちのまま固まってしまいます。

もちろん指導方法や打法、能力によっての違いはあります。
課題が多すぎてフィニッシュまで要求できない生徒さんもいますし
ハンドファーストの癖をつけてから体重移動でダフらないように訓練をさせる場合もあり
ダフらないように軌道円を目標方向に移動するための体の動きを
定着させるドリルを先に行う指導方法もあると思います。

課題が多すぎて混乱したり、ストレスになる場合には
「課題が多すぎてそこまで頭が回りません」と言ってください。
指導側も詰め込み過ぎないように気をつけると思います。

このようにとりあえず振らせてダメ出しをする従来の指導方法では
最初から課題が多すぎて、せいぜい意識して注意できるのは2ヶ所程度です。

このダメ出しレッスンの欠点は指摘されない部分の動きは
ほかの課題に着手している間、下手を固めていることにあります。

分解ドリル方式は、課題を2つ~3つに減らして、その部分だけを定着させ
ある程度定着してから、課題を少しずつ増やして行くために
しっかりと確認ができるだけではなく、悪い癖が新たにつき難いというメリットがあります。

これが高橋輝がアメリカで習得してきた指導方法で、なおかつ
それが最新のモダン打法の基礎であることから、未来のトップ選手養成には
最適な指導内容であるかと考えています。











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