2015年9月9日水曜日

股関節に体重を乗せる? 30年の遅れを取り戻せ! 


Question

バックスイングで股関節にしっかり体重を乗せる方法

鼡径部にしわができる感じが良いと思うのですが、右にスライドして乗せるのではなく、
お尻を後ろに引く感じだとしっかりのるのですが正しいですか?
フォロー時の左股関節の乗り方は、TOPでの右股関節と同じような乗る感じになるのですか?

左右対称な股関節の乗り方ですか?
抽象的な質問で分かりづらいですが。


Answer

オーソドックスな打法ではトップでの形は確かに股関節に乗る形が正解ですが
モダン打法は腰をそこまで回さずに、かなり止めて上半身を捻りあげます。
この動作をワインディング、あるいはコルキングといいます。

これがオーソドックス打法と現代のモダン打法との違いのひとつです。
リゾートスイングやクラシカル打法、そして30年前の中期の頃までは
おっしゃる通りに腰を大きく回していたのですが、
腰を一緒にテイクバックで回すと上下半身間に張りがなくなります。
この張りは足から肩までの長い距離での捻転となるために緩みが生じます。
そのために軸や軌道がブレ易く、ミスがなくなりません。

大切なのはこの体の張りです。
この張りを作るために、トップで上半身を捻り、上から圧縮するような
上半身と下半身の間に張りを作る動作を入れるとエネルギーが貯まり、
切り返し後に一気に爆発するように弾けてパワーがでます。

ちょうど、トランプの上下をつまんで圧縮すると、ピューンと飛び出すような
エネルギーの貯めと爆発です。
それがために切り替えしは下半身始動でといわれるのです。

タイガーウッズやマキロイが沈むほど踏み込んでから切り返す時は
この上半身の捻転圧縮だけではなく、下半身の大きな踏み込みによって
エネルギーが貯められ、さらにテイクバックで腰を止めて捻りあげる
ワインディングのエネルギーが加わって
かなりの上下半身の捻じれパワーを発揮することができます。

この際に腰がオーソドックス打法のように周り過ぎていると
緩みが生じてパワーが貯め切れません。
この胴周りの張りの度合いは選手によってさまざまですが、
オーソドックス打法が0~2だとすると、アダムスコットや
マキロイは7~8、そしてスタック&ティルトは9~10になります。

欧米の若手選手の腰を動画で良く見てください。
股関節にシワができる打法の人はほとんどいなくなりました。
世界から取り残された日本打法が古臭く見える理由のひとつがこれです。

我流ゴルファーはやっと30年前の打法の動きに気がついて
なんとなく洞察できる段階まで来たようですが、レッスンプロに習って
確信を持って3年掛けてそれを定着させても、
古臭いスイングに仕上がるだけなのです。

そろそろモダン打法に目を向けても良いのではないでしょうか。








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