2015年11月8日日曜日

バックスイングは体がきつさを感じるのか


Question

体をねじる事でクラブをバックスイングすると
体がきつい(もしくは、苦しい)と感じるのが、体をねじった、手だけでは
ないバックスイングという事を聞きました。

体を使ってバックスイングを上げれば、体がきついと感じる。
これは、いい目安になるなと思いました。

プロや上級者などはこういったスイングをしてるとの事ですが、そういった人は
毎回、きつさ、苦しさを感じてるのか?


Answer

体を捻ることで胴回りがきついということですが
これを「張り」といいます。

テイクバック時はこの張りがあって、打法によって
0~10までのスケールで表すことができます。

たとえば、スタック&ティルト打法※は9~10、
マキロイやアダムスコットは7~8、そして
日本人選手はトップまではほぼ0~2ですが、切り替えし時のバンプの踏ん張りで
9~10に一気に上げるオーソドックスなやり方です。

従って古い打法ではトップでの間合いがあり、その間に体に張りを作って
一気に切り返すのですが、これを日本ではタメと言っています。
バンプ時の踏ん張りとはこのエネルギーをタメることなのです。

90年代以降のモダン打法ではこの張りはテイクバック時から作り上げます。
これがワインディングと呼ばれ、世界は30年前から始まっています。

体を捻り上げることで、ぜんまいを巻く動作となり
その名がついたのですが、コルキングともいいます。
そして、ワインディングによってテイクバック時からこの張りを作り
さらに切り返しの踏ん張りを入れてパワーを上げています。

これはガンとライフルの違いがあり、筒が長いほど方向が良い原理で
テイクバック時からこの張りを作ると、切り替えしは早くなりますが
ストロークが張りでつながっているので、長い筒と同じことになります。

そして、トップで緩んでいた胴体を急に張ることで
トップでヘッドがぶれたり円を書いたりする動きを抑制し、
軸のブレや軌道のずれをも軽減してくれるという画期的な方法なのです。


これが中期、クラシック時代の打法とは違ったモダン打法の技術で、
より距離感や方向性が良い方法として
欧米では80年後半からこの技術を取り入れ、
2000年以降では世界の主流となったのです。

テイクバックはクラブを上げるのではなく、
上半身を捻じり上げるのです。
これが最新のモダン打法です。

この張りを感じない人は腰が緩んでいます。
腰がテイクバックで肩と一緒に45度ほど回る中期以前の打法では
胴回りが緩んでいるということです。

まずは正しいフォームが出来上がってから腰を止め
捻じり上げて胴体に張りを作ってみてください。
軌道が安定し、ミート率が上がります。

ただ、スイング速度が速くなりますので
それに対応した体の動きがそれについていけるだけの余裕がないと
飛距離は上がりません。

レイトヒティングやリリースポイントが崩れないフォームにしてから
この技術を取り入れるようにしてください。
初級、中級者はスイング自体が崩れる恐れがありますので要注意です。


※ タイガーウッズが2010年から2013年まで採用していた打法で
リーウエストウッドやザックジョンソンなどもこの打法です。












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