2016年2月1日月曜日

振り抜きの良いスイング?


Question

一緒にプレーをしていた人から、私のスイングが無意識に
ボールに当てることに集中してしまっておりセーブされている、
とのアドバイスがありました。

数ある原因の中で私自身がスイングに対して
良いイメージをもてていないことが一因だと思っています。

そこで、上記スイングの解消のために、
皆さまがスイングの際に心掛けていることがありましたら教えて頂けないでしょうか?
振り抜きの良いスイングに繋げたいと思っています。
もし、考え方そのものに違和感がある場合は、その点も含めてご教示お願いします。


Answer

まず、動きを表現する日本語が分からないことです。
当てることに集中して・・とはどういうことでしょうか?
また、セーブしているとは力を入れていないとか
動きが小さいとか、ゆっくり過ぎるとか、いったいどれなのでしょうか?

当てに行っているとか、置きに行っているとか、いろいろな曖昧な
言葉を使うのですが、それが具体的にどういう動作になっているのか
恐らく、アドバイスした人も質問者さんご自身も分かっておられないと思います。

ただ、想像できることは数あるのですが、
恐らく怖がって縮こまって動きが小さくなっているのだと想います。

だとすると、練習場とは違う動きをされており、
OB怖さに力を抜いたまま、大きなスイングができていないとか
フェイスを返さずに方向だしをして、しっかりとフォローが取れていない
という症状になっているのでしょう。

いずれにせよ、基本動作ができていない問題、定着していない問題、そして
メンタルでそのフォルダーが開かずに違うフォルダーが開くというメンタル
な問題の三つが考えられます。


単純に心がければ治ると思っておられる事自体に問題もあるのですが
振りぬきが良ければ治るのかどうかも分かりません。

我流ゴルファー同士の意味のない診断や治療、あるいは
雑誌やビジネスレッスンの応急処置はできるだけ避けて
本当に分かる人に治してもらうことが一番の方法です。
簡単に言えばこれが答えです。


基本通りのフォームをまず作り上げることが大切なのですが、
そこには目指す打法の型という物があります。
この型は基本ですので、それをベースにいろいろな技術を足して行き
200Yの飛距離を300Yに伸ばして行くのです。

基礎練習は200Yが出る基本動作だけで固め、その基本動作を
定着させることに専念します。

そして、その定着させたスイングに踏ん張りを入れたり
引き落としを入れたり、蹴りなどを入れてそれぞれを定着させながら仕上げ
それぞれのフォームに自信ができるまで練習を重ね、成功体験を積んで
良いイメージを作ることが大切なのです。

我流で試行錯誤しているゴルファーはこの成功体験よりも
失敗経験の方がはるかに多く、それがイプスの原因になるのです。

当たる気がしないとか、怖いというのはこの失敗経験から来るもので
練習中に9割当たっていれば、この恐怖心はさほど出てこないのです。
しかし、我流ゴルファーの練習では、半分以上使えない球だったり
酷い人だと9割がシャンクという人もいるのです。

まず、練習方法を習得するところからはじめ、目指す打法を習得し
定着させながら技を取り入れて増やし、さらに方向調整や精度を上げる
練習を重ね、忘れては思い出し、崩れては治すという繰り替えしで
余計な恐怖心やメンタルな問題が起きないようにすることが大切です。

ピアノの習得にはバイエルやソナチネ、ソナタといった教本があり
徐々に難しい曲が与えられます。
ゴルフも同じです。
基本動作のフォームから習得し、徐々に定着させながら
いろいろな技をそれに足していき、カリキュラムが終わった時には
ひとつの打法が完成しているというのがゴルフの習得法なのです。

これが分解ドリル方式です。
現在世界の主流打法は10種類以上の技術の結集です。
彼らの打法を分解すると、10種類以上の技に分けられるということです。
その中のいくつ習得し、定着安定させられるかで飛距離が変わります。
また、その技術をそれぞれ何割ずつ使うかで飛距離が決まります。

ゴルフは心がけるとか意識だとか、コツなどといった単純な考え方で
簡単に上達するような簡単なものではありません。

フォーム、練習方法、技、定着法、修正法、精度アップ法、調整法など
すべてを習得する必要がありますので、
もっと真剣に取り組む必要があるのではないでしょうか?







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