2016年2月29日月曜日

ウッドが上がらない


Question

ウッド系(ユーティリティ、フェアウェイウッド、ドライバー)の飛距離と高さが出ません。
アイアンは4番から180ヤード9番で、130ヤードと10ヤード刻みで
高さも方向性も良くボールが落ちた後もきちんと止まります。

ミスショットも殆ど出なくマッスルバックでもビシッと芯にあたります。
しかしウッドになるとドライバー、3w、5w、ユーティリティ21度
全部ランを入れて200ヤード程しか飛びません。

硬いシャフト、柔らかいシャフト、キックポイント、
重さも色々試しましたが、ダメでした。
芯に当たっている感触があってもダメです。

ドライバーはショットマークを付けると真ん中に当たっています。
ドライバーのヘッドスピードは、ゴルフショップで計測した所、
40から43ぐらいがコンスタントに出ています。
ショップの方に飛ばそうと力んでいるのでは?
とアドバイスをもらい力まず振ってもヘッドスピードが上がった感じはするものの、
球すじは変わりません。


Answer

アイアンは当たるがウッドが当たらないという話は良く聞きますね。
原因は色々と考えられるのですが、まずは上がらないという点では
当たりが薄いか、パワーがないかがほとんどの原因です。

当たりが薄い原因のトップ2つは前傾角と祓い打ちです。
ウッド系はアイアンとはライ角の設定が違っており、
アイアンで作られたライ角の流れにもともとなっていません。

そのために、スタンスしても前傾角度がアイアンの流れにならず
立ち過ぎてトップ気味になって球が上がらなくなります。

また、ウッド系でもダウンブロー気味にして打たないと
芯まで届いていません。
きれいにミートしているつもりでも、微妙に芯の下で打っていて
止まり難い球や上がらない球で打っている人がほとんどなのです。

ウッド系は球を左に置いて方向を調整していますが
アイアンと同じに最下点が中央だとダフったり、はらい打ちになってしまいます。
ウッドでもターフが取れるくらいに打ち込まないと、球は上がらず止まりません。
(下写真はウッドでもダウンブローで打っているインパクトです)


計測で40ということは上乗せ器だとすると35しかないことになり
これでは真芯に当たっても上がらないでしょう。
DRで芯に当たって200YということはHSはまさに35程度の計算です。

アイアンで9番が130Yとありますので、一見力があるかと思われるでしょうが
最近の番手ずらしのセットでは昔の7番アイアンほどロフトが立っていますので
7番で130YだとすればDRで35が妥当です。

仮に計測値が上乗せでなく本当に40だったとすると
DRで230~240Yは出るはずです。
43なら250Yは出てもおかしくありません。

極端に低くて飛距離が出ない場合は、ロフトに問題があるかも知れません。
これは人によって実際のロフト角が違います。
もともと欧米人用につくられたクラブは42インチで、それを
どんどん長くして45インチにしているのが現在のDRです。

背の低い日本人がもともと42インチでも合っていないのに
45インチを振っているということは、実際のライ角は極端に鋭角で
その分フェイスは左を向き、方向を合わせるために球が内側に入って
どんどんロフトが立って球が低くなってしまいます。

また、長尺ブームでヘッドは軽量化が進み、軽すぎて
重い球を弾くだけの重量がなくなっています。
お鍋で打つのと、金槌で打つのでは球のつぶれ方が違い
球が持っている反発力を使うには重量でつぶすしかありません。


まずは原因を特定することが重要です。
アマチュア騙しの売れるクラブはいくらでもありますが
良いクラブは自分で作るしかありません。

最下点を左にしたダウンブローの打ち方を習得し
ウッドでも打ち込めるようにすること、そして
効率の良いパワフルな打法を身につけて
シャフトを短くしてヘッドを重くしたクラブで一度試してみてください。




                     ロフトを立てないと芯まで球の赤道がとどかない。







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