2017年7月2日日曜日

つま先体重で飛距離が伸びた?!


Question

最近、フィニッシュで左足のかかとに体重が残って
つま先がめくれていることに気付き、思い切って、つま先体重でアドレスし、
前傾を保ってインパクトして、フィニッシュも
つま先体重を意識して練習したところ、ミート率もヘッドスピードも上がり、
7Iで150y、ドライバー230yくらいまで伸びました。

しかし、つま先体重を意識し過ぎなのか、
フィニッシュが前みたいにピタッと取れず、
前に一歩二歩よろけてしまいます。

アドレスから、フィニッシュまで、つま先体重を意識するのは、
間違いなのでしょうか?


Answer

フィニッシュで前によろけるのは
重心が前に行き過ぎているからです。
フィニッシュで静止できる重心配分が基本です。

毎回同じ12mm前によろける、という規則性があるなら
それに全てを合わせても良いでしょう。

ところが、11mmや13mmにズレても良く分かりません。
毎回同じ事をするには、その基準となる、分かりやすい目安
が必要になります。

回転で一番効率が良いのは軸がブレない事です。
どこを軸にしてもかまわないのですが、
毎回軸を同じ所にする事が理想です

よろけるというのは軸がブレているからであって
それは重心が前過ぎるという証拠です。

日本の指導者の中にはアメフトのように
すぐに走り出せるようにつま先で前かがみでスタンスしろ
という人がいるのですが、ゴルフは走り出しません。

回転をスムーズにするには、バランスです。
遠心力で前に引っ張られる分、後ろに重心をその分だけ
ズラしておかないとバランスが崩れます。
バランスがまず崩れないことが
よりスムーズに回転する条件の一つです。

体重がつま先に乗っていると、右脚の蹴りやつっぱり
あるいは腰を開く運動の妨げになって、左腰が前に出て
起き上がったり、立ち上がったりするスイングになり易くなります。

手打ち打法の場合にはあまり関係ないので、高速で振った事がない
教え魔などはこのような指導をすることがありますが、
体を使って打つ普通の打法では、左の腰が楽に開けるように
体重は左斜め後ろに移動し、左足はかかとに体重が乗るのが普通です。

やはり効率を上げることが最終的には要求されますので
重力と張りでいかに少ない力で遠くに飛ばすかという
動きをまず習得することが望ましい事ですので
フラフラするような打ち方では効率が良いとは言えません。

リゾート打法でしたら遠心力もあまり生まれませんので
体重がある程度どこに乗っていても打てるのですが、
超高速打法となると、少しの重量バランスが崩れてもミスが出ますので
高速スイングにも耐えられる方法でスイングしてみてください。

ミート率や飛距離には、これは一切関係ありません。
質問者さんが試した時にたまたま当たって飛距離が伸びただけの話で、
初心者にはこのような勘違いは良くあることです。

前後左右の重量配分は、体に力が入っていると良く分かりません。
その体重を上手く使えば、より効率が上がりますので
闇雲に振って、飛ばす事ばかり追求するのではなく
いかに重力と張りを使って楽に振るかということをまず追求される事で、
最終的には一番飛ぶようになるのです。

モダン打法の技術を習得し、飛ばしの技術を全てマスターしても
飛距離の違いがでます。

それは効率です

同じ動き、同じフォーム、同じスイング速度で振っても
飛距離に大きな差が生じるのは、筋力もありますが
効率の良さなのです。

例えばレイトヒティングやブランコ漕ぎ効果などは形ではなく
タイミングです。
同じ動きをしていても、そのタイミングによってパワーが違います。

打法によって基本動作すら違いますので
色々な打法の一部を勝手に組み合わせるのではなく
出来上がったパズルのピースを合わせることで
一つの絵を完成させてください。

また、最新のモダン打法を知らない人の指導内容では
タイガー打法にはなりませんので、理に叶った論理で
フォームを作られることをお奨めします。


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