2018年6月1日金曜日

タメについて質問です


Question

私はアーリーコックなので、タメを作る事を意識してるのですが、
よく聞くのはプロはタメを意識してるのではなく勝手になると聞きます。
確かにタメを意識するあまりダフってばっかりです。
どこを意識すればタメは作れるのでしょうか?


Answer

まず、日本語の意味を統一しましょう。
俗に言うタメとは人によって意味合いが違います。

高橋塾でのタメとは筋肉にエネルギーをタメるという事で
この筋肉が張ることで解放時にパワーを一瞬にして
出す事ができるという定義です。

したがって、全身にエネルギーをタメる事ができ
その放出と追い討ちの力によって瞬発力を上げる効果があります。

質問者さんはコックでのタメと仰っていますので、恐らく
手首や腕などにタメを作り、その解放の力を利用しようとして
おられるのかと思います。

プロがタメを意識しないというのは、完成された動作は
条件反射になっていますので、意識レベルにはないと言う事です。
これは全ての動きに関しても同じ事で、プロはほとんどどの動きも
意識して振ってはいません。

しかし、プロのように何万回も同じ事をした経験がない方は
それぞれの動きを最初は意識しなければその動きはできません。
改造や新しい動作を組み込む時にはそこは意識しなければ
動くはずがないのです。


タメを意識するとダフるというのは、縦が強くなっている
と言うことだと推察できます。

どこを意識するのかというご質問ですが、質問の内容も
勘違いや我流論理の主張ばかりで重要な部分が欠けています。

単純に左の手首が甲側に曲がったままスイングすると軌道は縦
が強くなってダフります。
これはフェイスのどこに当たっているかで判断します。


問題は再現性です。
いつもインサイドに上げている人がスクエアに上げるだけで
これはトップが違う位置に上がってしまい、軌道がズレますので
ダフるのですが、これも他で帳尻を合わせれば当たります。

いかに毎回同じトップの位置に上げて軌道を一定にするかは
テイクバックに限らず、トップの位置、手首の形、ダウンスイングの
角度や体全体の位置、などの全てが整っていないと芯には
当たらないのです。

その基準となる形を決めるのがフォーム作りです。
毎回左腕が7時半でシャフトが水平になり、9時でシャフトが垂直になる
テイクバックを基準として、ズレたらそこに戻すという作業をして調整し、
スイングを安定させる事が遠回りをしない上達法なのです。

ところが、基準もなくただ適当に上げている人は、ズレても分からず
偶然当たるのを待つしかありません。

アーリーコックだからダフるという因果関係はありません。
ただ、どの方向にヘッドを上げているかは重要です。
勝手な論理でご自身の論理に当てはまらない事は受け入れないという
「枠ばかり人間」にならないように注意しましょう。




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