2015年2月26日木曜日

引っ掛けフックに悩んでいます


Question

引っ掛け、フックに悩んでいます
私、ゴルフ歴5年くらいですが、ここ2年ほどレッスンプロについて
ミッチリ練習しており、スコアもあと少しで90を切るくらいです。

しかし、ここ最近、引っ掛け、フックに悩んでいて、プロに相談すると、
「バックスイングを真っ直ぐよりアウトに引け」
「とにかく腰を切れ」と言われます。

たしかに、プロの前で言われるがままにするとその場では引っ掛け、
フックは直るのですが、理屈がよく分からず、
プロに聞いても感覚的な説明でよくわかりません。。。

個人的には、
「アウトに引いたらインに出すことになって、より左方向に飛びそう」
「腰を切る意識をしたら肩が突っ込んでやっぱり
アウトサイドインの軌道になりそう」と思うのですが、さらに、
実際コースとかでそれを考えると、
まさに超引っ掛け、フックが出てしまうこともあります。
それで、やっぱり真っ直ぐ引いて真っ直ぐ出そうとすると、
結果的にいつもの引っ掛け、フックが出ます。


Answer

ヒール側に当たる原因の一つとしてインサイドに引き過ぎることがあります。
インサイドに引いてテイクバックすると、トップの位置が低い後ろの位置になり
そこから下ろして来ると手やヘッドの軌道がフラットになって
ヘッドが外回りするためにヒールに当たることがあります。

これを単純に治すにはトップの位置を修正することが一つの方法で
これが一番簡単な場合があります。
ところが、このような対処療法ではスイングのフォームが変わり
理想とするプロと同じスイングができなくなることもあります。

そのプロはフックの原因を軌道がフラット過ぎてヒールに当たるあると判断し、
取り敢えずすぐに治すためにアウトに出せと指示したのだと想像します。

教え方には二種類あります。
理想のフォームを教える場合と、今のスイングで当たるようにする方法の二つです。
フルスイングでダメ出しレッスンの場合は後者ですので
その場でミートするように調整することがメインとなります。

これはラウンド前の調整や、長年我流で振っているがためにもう治らない人
などが調整だけでなんとかやり過ごせる方法と言えるでしょう。

前者はいままでのスイングを全部崩して、また1からやり直しになりますので
真剣に初心に戻ってまた基本動作からやり直そうと考えているゴルファー
にしか有効ではありません。
ただ、仕上がりは目指すプロと全く同じフォームで綺麗なスイングになります。

恐らくそのプロは後者のダメだしで調整する方法で教えている方だと思います。
この場合には出来上がるフォームはバラバラで、「その人に合ったスイング」
という表現をしているようですが、独自のフォームを作り上げることになり、
将来的にどんな打法に変わるか想像がつかないというレッスンになります。


ヒール引っ掛けには他にも原因があります。
一つは体重移動ができていないなどの理由でハンドファーストに
なっていないために、ヘッドが先に走りすぎている場合、
そして、もう一つは単純にフェイスがインパクトで左を向いている場合です。

前者はダウンスイング時の体重移動が充分でない場合などに良くある現象ですが、
もともとダウンブローに打っていない人はこのようなことがしばしばあります。

後者はストロンググリップの弊害、左腕のローテーションのしすぎ
クラブフェイスの重心がヒール側にあってヘッドのローテーションが早い、
シャフトのトルクが高くねじれの反発で左を向く、
などの原因が考えられます。

また、速度を上げるとヒール引っ掛けやシャンクになるのは
遠心力でヘッドが外回りするためで、ショルダープレインを
もっと手やヘッドの軌道に近い縦にすることで解消されます。

軌道をアウトインに修正してスクエアにするのでしたら必須ですが
スクエアな人にアウトに上げろとは言うのであれば
それは一時しのぎの応急処置ということになります。

また、腰を切れというのは最下点が左に移動しますのでハンドファーストになりやすく
さらにフォームとして腰の開きで左腕を引っ張って来る打ち方になって
正しい動きに近づくからだと思います。

軌道はあくまでもスクエアで振ることが理想なのですが
ヘッド速度を上げるためにわざとオフプレインにする打法もありますので
ご自身で撮影されて検証されると良いと思います。

また、理想のフォームを追求されるのでしたら、基本動作からその打法を教えてくれる
スイングコーチにお願いすることをお薦めします。










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